全てのクルーズ客船は国際海事機関(IMO)の厳格な基準にのっとって設計し、運航しています。IMOは国連機関であり、条約や規制、決議を通じてクルーズ客船の安全と運航に関する国際基準を定めています。それらは「海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS)」に
盛り込まれています。
安全に関する規制と要件は厳格であり、例えばバックアップ設備環境並びに航行/安全規定の遵守において、客船は実質的に要求水準を
上回ることが往々にしてあります。
客船の乗組員は広範囲に及ぶ訓練、認証、避難訓練、船からの避難を含む緊急時の想定、対策に取り組みます。
全ての客船には救命ボート、救命ゴムボート、ライフジャケットを乗客定員数以上に備えています。
母港での乗船後、全ての乗客は1時間の避難訓練に参加するよう要請されます。訓練は6カ国語で行われます。避難訓練には乗組員も全員参加し、避難の手順を確認します。乗客はキャビンに備え付けられたライフジャケットを着用し、それぞれのマスターステーションに集まり、
安全に関する説明を受けます。
次の寄港地から乗船する乗客のために、出港前に安全に関する詳細な説明が行われます。説明は通常、専用の場所(たいていはシアター、
またはマスターステーション)で行われますが、乗組員は全員参加せず、ソーシャルホステスとアニメーションチームが安全のための
装置と避難手順について説明します。
安全に関する説明と避難訓練はSOLASの厳格な基準を満たしています。
マスターステーションまでの経路およびライフジャケットの収納場所の説明は全てのキャビンに用意されています。キャビンのブックレットには7カ国語(イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語)で説明が書かれています。
また、キャビンのドアの裏側には火災時の避難経路および現在地が示された地図が6カ国語で書かれ、マスターステーションまでの第1の経路と
第2の経路が示されています。
それぞれのマスターステーションの位置を示した地図が公共エリアや階段等に貼ってあります。また、すべての公共エリアではマスターステーションへの経路およびそこに行くために使用する階段を矢印で示しています。
さらに、安全説明のビデオ(イタリア語および英語)をキャビン内テレビの1チャンネルで24時間放映しています。
乗組員は救命ボートの操縦についてどのような訓練を受けていますか?
乗組員は定期的なトレーニングを乗船前には陸上で、また、乗船中にも受けています。客船の安全管理者により、各2時間の4セクションを含む
包括的なトレーニングが下記の通り行われます。
A. 導入
B. 緊急時の対応
C. 消火活動
D. 人命救助
重要なセクションDは救命ボートの取り扱いに充てられます。全ての乗組員は救命ボートに直接の関わりを持ち、追加トレーニングや特別トレーニングにおいて救命ボートの準備、降下、操縦、メンテナンスを習います。
乗組員は火災時のシミュレーションや避難を含む通常の避難訓練を毎週行っています。救命ボートを用いた退船訓練も同時に行っています。
クルーズ業界は国際海事機関(IMO)が定める「海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS)」に盛り込まれている国際基準を遵守
しています。これらの基準には防災、防火、消火作業、専任トレーニング、そして火災時における緊急対応が含まれます。
MSCの船は火や煙を隔離できる様、設計されています。またMSCクルーズ客船においても、業界基準を遵守している他社船同様、
防煙・防火仕様の船内ドアやパーティション、防火ダンパや換気装置などを含む様々な種類の防火・防煙設備を備えています。
火や煙の拡散を防ぐ為、船には防火ドア、換気装置、加圧防煙システムが装備された廊下に加えて防煙・防火ダンパによる
煙の制御システムが設置されています。
全てのMSCクルーズ客船において、煙や火を防ぐ為の規則及び規定が定められており、厳守されています。
MSCクルーズでは防火体制として数種の異なるシステムが設けられています。主要体制は船内のいたる所に設置されており
それぞれ個別の監視エリアを持つコンシリアム・システムで、異なる種類の対策・設備から構成されています。
この防火体制は船上消防士によって1日24時間、4時間交代制で行われている防火パトロールです。
パトロールは船内の様々なエリアに設けられたいくつかのポイントでデジタル・システムによって記録されます。
MSCクルーズ客船では防煙・防火仕様の船内ドアやパーティション、防火ダンパや換気装置など数種の異なる船内設備によって
火や煙の拡大が制御されます。
主要な防火設備はHi-Fog(高圧のウォーター・ミストによる防火設備)で、勢いよく大量に放水されるウォーター・ミストによって火災を鎮火/消火
する設備です。ウォーター・ミストはこのシステムが作動した際に特別に設計されたスプリンクラーや噴霧口から放出される仕組みになっています。
乗組員は万が一の火災時に効率的かつ適切な対処を行う為に十分な訓練を受けています。1995年に定められた「乗組員の訓練および
資格証明並びに当直の基準に関する国際条約(STCW)」のトレーニング基準を遵守し、全ての乗組員は基本消火活動を含む、基本安全講習(BST)を受けなければなりません。
防火訓練は各MSCクルーズ客船において、船内の異なるエリアで毎週行われています。
MSCクルーズ客船における防火体制は、4班の防火パトロール隊によって構成されています。そのうち一つはエンジン・ルームでの火災対応専任班、2つは消火班です。すべてのチームは船上の安全管理者(防火責任者)によって訓練を受け、管理されています。