最先端技術を結集させたMSCクルーズの16隻の客船は、2003年にスタートした60億ユーロの投資計画が実を結んだものです。第一段階の投資計画成功の後、第二段階として136億ユーロの投資計画を打ち出し、2027年までに29隻のメガシップを保有する計画に入りました。
10年以上に渡る造船計画に着手しているMSCクルーズは、期間及びその規模において世界初の国際的なクルーズ企業です。
現行の17隻の客船は以下4つのクラスに分かれています。
MSCシーサイド及びMSCシービュー(2018年)-屋内外が繋がり、今まで以上に海を身近に感じられるクルーズ客船において革新的な設計を実現した客船。総トン数153,516トン、乗客数5,119名のMSCシーサイドとMSCシービューはMSCクルーズ客船ラインナップの最新船です。更に、2隻のシーサイドEVO客船が2021年と2023年に加わる事により、全シーサイドクラス客船が完成する予定です。
MSCメラビリア(2017年)及びMSCベリッシマ(2019年)-メラビリアクラス客船の最初の2隻です。総トン数171,598トン、ヨーロッパ船主による客船の中では最大です。また、メラビリア・プラスクラス客船2隻のうちの最初の1隻、MSCグランディオーサが2019年に就航予定です。続いて2021年にはMSCビルトゥオーザが、更に、LNGパワーエンジンが搭載された5隻目のメラビリア客船が2023年に就航します。
ファンタジアクラス4隻 -MSCプレチオーサ(2013年)、MSCディヴィーナ(2012年)、MSCスプレンディダ(2009年)、MSCファンタジア(2008年)はモダンな客船です。それぞれの総重量は約140,000トン、全長333m、全幅38mです。世界トップ5の客船に選ばれたMSCプレチオーサそしてMSCディヴィーナの最大乗客数は4,345名、MSCスプレンディダおよびMSCファンタジアはそれぞれ4,363名です。
それに続くのはムジカクラスの4客船。 MSCマニフィカ(2010年)、MSCポエジア(2008年)、MSCオーケストラ(2007年)、MSCムジカ(2006年)は、それぞれ最大乗客数約3,200名です。
そしてリリカクラスの客船4隻。 MSCシンフォニア(2005年)、MSCアルモニア(2004年)、MSCオペラ(2004年)、MSCリリカ(2003年)は、それぞれ総重量65,000トン、最大乗客数約2,000名です。
MSCクルーズは客船の発注件数最多を誇るクルーズラインです。2026年迄に10隻の客船が就航する予定です。今後就航予定の4隻のメラビリア・クラス客船及び2隻のシーサイドEVO客船に加え、4隻のワールドクラスの造船計画が進められており、総トン数205,000、乗客定員6,761名を誇るこれらの客船には次世代のLGNパワーエンジンが搭載され、環境フットプリントの大幅削減が見込まれています。