地球


MSCクルーズは、クルーズは持続可能なものであると信じています。よりクリーンな燃料の導入から船内での淡水の製造まで、私たちは海上で可能なことの限界に挑戦しています。

MSCクルーズの客船ラインナップの増強は、地球の未来に対する私たちのコミットメントを表明するものです。 


また、海洋事業の脱炭素化は、私たちのサステナビリティ戦略の中核をなすものです。 


このコミットメントを示すために、私たちは2050年までにネット・ゼロ・グリーンガス・エミッション(温室効果ガス排出量ゼロ)達成というチャレンジングな目標を掲げており、

これは2050年までに温室効果ガスを50%削減するというIMO(国際海事機関)の目標よりもさらに進んだものです。

私達が取り組む炭素原単位(炭素強度)の削減について

現時点では、2027年までにIMO(国際海事機関)の原単位(炭素強度)目標である40%削減を達成できる事が見込まれており、これはIMOが設定しCLIA(クルーズライン国際協会)が目標としている2030年よりも3年早い目標です。


海上輸送の脱炭素化は当社の主要な優先事項の一つであるため、2050年までのゼロ・グリーンガス・エミッション(温室効果ガス排出量ゼロ)達成を当社の意欲的な目標に掲げています。

エネルギー効率と最先端の船体設計

私たちは、新しい客船プロトタイプを開発するたびに、最適な効率を達成するために設計を全面的に見直しています。流体力学、空気力学を最適化し、エネルギーと燃料の効率を最大化するために、船体、舵、球状船首を含む全体構造、デッキスペース、重量配分を再考しています。

エネルギー転換をリードする

新技術と低炭素燃料は、当社の二酸化炭素削減戦略の基本戦略です。2023年6月、最新船そして海上で最も環境先進的な船のひとつであるMSCエウリビアを就航させました。MSCエウリビアは液化天然ガス(LNG)を燃料とし、グリーンガスCO2eを25%削減、硫黄酸化物や粒子状物質をほぼ除去し、窒素酸化物を最大85%削減することができます。次のLNG燃料を動力とするクルーズ船はMSCワールドアメリカ(2025年予定)になります。

船からの排出の軽減

現在、MSCクルーズは22隻の船のうち15隻に排ガス浄化装置(EGCS)を搭載し、船の排出ガスから硫黄分を98%削減しています。 


当社のハイブリッドEGCSは、オープンループまたはクローズドループで動作し、洗浄水をホールディングタンクに回収して港やその他の敏感なエリアに直接排出しないようにすることができます。

給水と排水の管理

私たちの船には最新の淡水製造プラントが設置されており、船内で使用する淡水の80%は海水淡水化技術によって海から生産されています。


つまり、淡水が不足しがちな陸上からこの貴重な資源を持ち出すのを最小限に抑えることができるのです。これはオリンピックのプール1杯分に相当します!

騒音の低減

私たちの船は、水面下で放射される騒音を低減し、水生哺乳類に影響を与える可能性のある騒音や振動を最小限に抑えるように設計されています。騒音の低減は、さまざまなレベルで実現されています。船体設計、流体力学、推進システムの研究と完成には多大な努力が払われています。


広範囲にわたるテストとシミュレーションにより、MSCクルーズは最適な船体設計と球状船首を生み出し、水中を移動する際の抵抗を最小限に抑えています。

船上での省エネ

私たちの船の照明には、エネルギー効率の高いLEDが使われています。私たちが船で使用しているLED電球は、従来の電球に比べて最大75%効率が向上し、少なくとも7倍長持ちします。 熱回収システムは、船内の必要な場所に熱と冷気を効率良く再分配することを可能にします。特にエンジンからの廃熱は無駄にせず、ランドリー用のお湯を沸かしたり、海水から蒸発させて淡水を生成するために利用しています。

バラスト水処理

客船を運航する際の課題の一つは、重量、重心、安定性の要件を、航海中、バランスよく一定に保つことです。そのために、船の下部には、海水を満たしてバラストとして機能させることができるタンクが配備されています。

より綺麗な水へ

私たちの船で使用される水のほとんどは船内で生産され、海水からきれいな淡水を生産する高効率のシステムとなっています。私たちは、海をあるべき姿、つまりクリーンな状態に保っています。船内で使用される水はすべて、海に戻す前に優れた国際基準で処理・洗浄されます。すべての客船には、陸上施設よりも高い水準で設計・維持されている廃水処理システムが装備されています。

固体廃棄物管理

当社の全船舶には、包括的な固形廃棄物管理およびリサイクル設備が備わっています。 


有機廃棄物はもちろん、プラスチック、金属、紙、ガラスなどリサイクル可能な使い捨て品もすべて、特別な訓練を受けた廃棄物処理担当の乗組員が収集・分別します。廃棄物は圧縮、分別、焼却され、残った廃棄物は専用の港湾施設に慎重に運ばれます。

サステナビリティーレポート


私たちのサステナビリティプログラムは、4つの主要な柱 ー: 地球場所調達で構成されています。


サステナビリティレポート(英語)では、持続可能なクルーズを達成するための私たちの取り組みについて詳細をご紹介していますので、是非ご覧ください。


2021年のレポートを見る

2020年のレポートを見る

2019年のレポートを見る