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MSCクルーズ、新造船で環境保護への取り組みを加速

2021/02/11

• MSCビルトゥオーサ、MSCシーショアに環境負荷を低減する最新テクノロジーを採用

• LNG船MSCワールドエウローパは2022年に就航、LNG船2隻目の建設は2021年に開始 

• 欧州連合によるCHEKコンソーシアムによるエネルギー技術とイノベーティブな船体デザイ ンで低二酸化炭素運航を促進 


ジュネーブ・スイス 2021年2月10日- MSCクルーズ長期増船計画の一部であるMSCビルトゥオーサと MSCシーショアは2021年に就航を予定し、最新鋭の環境保護テクノロジーを搭載することで環境負荷の低減を実現します。 


新造船2隻には最新の排ガス浄化システム(EGCS)を採用し、排ガス中の二酸化硫黄を約98%除去することで環境への影響を最低限に抑えます。更に2隻にはSCR脱硝装置(Selective Catalytic Reduction)を搭載することで窒素酸化物の9割削減を可能にします。加えて、国際海事機関(IMO)の定めるMEPC 227(64) Resolutionに準ずる高性能廃水処理システムを導入し、廃水を世界水準を超える高品質な水に処理します。今後就航する新造船には陸上電力供給システムが導入され、陸上電力からの電力受給が可能となります。


MSCクルーズエグゼクティブチェアマンのピエールフランチェスコ・ヴァーゴはコメントし、「ゼロ・インパクト運航は長期目標であり、現在、目標達成への旅路の途中であります。新しい技術を採用し、新造船に掲げる目標達成に向けて関係者と共に取り組み、クルーズ市場において最新かつ効率的な技術を導入してまいります。」と述べました。 


またMSCクルーズは、エネルギー技術とイノベーティブな船体デザインを採用し、ローカーボン運航の促進を目的とする共同研究プロジェクト“CHECK コンソーシアム”を発表しました。ヴァーサ大学が率いる当プロジェクト(deCarbonising sHipping by enabling Key Technology symbiosis on real vessels concept designs project の略称)には、MSCクルーズ、世界海事大学、バルチラ社、カーギル社、ロイ ド レジスター社、Silverstream Technologies社、Hasytec社、Deltamarin社、Climeon社、BAR Technologies社が参加します。 


ピエールフランチェスコ・ヴァーゴは「業界をリードするパートナーと共に、運送分野において脱カーボン化につながる新たなソリューションの研究、開発に取り組めることを大変嬉しく思います。 コンソーシアムの参加は、MSCクルーズの次世代環境保護テクノロジー、ソリューションの開発の促進への取り組みを表します。」とコメントしました。 


このコンソーシアムは、欧州連合による研究およびイノベーションへのフレームワークプログラム “Horizon 2020”より財政支援を受け、プロジェクトでは、エネルギー使用の最適化を実現する水素推進システム、超音波汚染防止剤、船体空気潤滑システム、WtEシステム、デジタルオプティマイズシステムなどの様々なイノベーティブな技術による相乗効果の創造を目指します。またプロジェクトで得た結果は、業界での技術・知識普及のために公開されます。 


MSCクルーズ初のLNG船であるMSCワールドエウローパは2022年に就航を予定し、また、LNG船2隻目でメラビリアクラスの5隻目となる新造船の建設は2021年に開始します。 MSCワールドエウローパは世界で最も技術が高い新造船として、従来のLNGエンジンと比較して二酸化炭素排出量を25%削減する50キロワットLNG燃料などの最先端技術を採用し、クルーズ業界において様々な環境保護イノベーションを実現します。 


またバイオLNGなどの非化石燃料に関しては今後、MSCクルーズは普及に合わせてLNG船に搭載することを計画し、温室効果ガスのさらなる削減を目指します。 


MSCクルーズサステイナビリティーディレクターであるリンデン・コッペルはコメントし、「MSCビルトゥオーサ、MSCシーショアを含む就航予定の新造船は全て、環境への負荷を低減するソリューションを提供します。今後新たなテクノロジーの普及に合わせて、既存の船に対しても技術の更新を行い、新たな省エネ対策やドロップイン燃料を採用し、業界の専門家らと共にクルーズ業界における炭素強度低減の目標達成に向けて取り組んでまいります。」と述べました。 


MSCビルトゥオーサ、MSCシーショアの環境保護テクノロジーについて 


排出の軽減: MSCビルトゥオーサとMSCシーショアに搭載されるハイブリッド排ガス洗浄システム(EGCS)により 硫黄酸化物の排出量を98%削減。MSCグランディオーサと同様、最新のSCRシス テムを導入し、窒素酸化物排出量を9割まで削減。 また、2隻には陸上電力供給システムが導入され、陸上電力からの電力受給が可能となり、停泊時のエ ンジン使用の削減、都市部での停泊時の排出量の大幅削減に貢献。 


排水管理: 国際海事機関(IMO)の定める MEPC 227(64) Resolution に準ずる高性能廃水処理システ ムを導入し、廃水を世界水準を超える高品質な水に処理。バラスト水処理システムでは、バラスト水を通じて生物が運ばれないための厳しい水処理体制を採用。 


海洋生物の保護: 放射騒音管理システムの導入、船体、エンジンルームのデザインにより、海洋性哺乳類を中心とする海洋生物への音響による影響を低減。 


エネルギー使用の効率化: 今後就航する新造船は省エネ技術を搭載し、エネルギー利用の最適化を実現。スマート換気技術、温熱と冷熱を効率よく分配し、船内の温暖なスペースから熱を回収し、 必要なスペースに熱を再分配する次世代空調システム、スマートマネージメントシステムによるLED照明を採用し、エネルギー使用量を削減します。また、造船所とのパートナーシップにより、 全ての新造船にはリモートエネルギーモニタリング・分析システムを採用し、陸側より運航効率を リアルタイムで最適化します。