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MSCクルーズがMSCエウリビアの建造を開始, 最も環境に配慮したクルーズ船が環境維持の取り組みをさらに前進させます

2021/07/08

  • MSCエウリビア - 古代ギリシャの海の女神より命名
  • スチールカットセレモニーの開催がMSCクルーズのゼロエミッション運営に向けた次の一歩に
  • 第2隻目のLNG船 - 大幅な排出量削減を達成
  • 2023年に就航予定、MSCクルーズの22隻目のクルーズ船に

 
サンナゼール、フランス及びジュネーブ,スイス – 2021年6月28日 – フランスのサンナゼールにあるアトランティーク造船所にて、スチールカットセレモニーが執り行われました。MSCクルーズで最も環境に配慮した船の建造が正式に始まり、新たにMSCエウリビアと発表されました。2023年6月に就航予定のMSCエウリビアは、22隻目のMSCクルーズ船となり、最も環境に配慮したLNG船として2隻目の運航となります。MSCエウリビアの造船開始は、サステナビリティに対する当社の取り組みを更に推し進めます。
 
式典にはMSCクルーズのエグゼクティブであるピエールフランチェスコ・ヴァーゴ及び、アトランティーク造船所のゼネラルマネージャーであるローラント・キャスタンが出席しました。伝統的なスチールカットセレモニーがMSCクルーズのゼロ・インパクト・オペレーションへ向けた次のステップを踏み出しました。
 
 
LNGは最もクリーンな海洋燃料であり、硫黄酸化物(99%)、窒素酸化物(85%)、粒子(98%)などの大気汚染物質の排出を大幅に削減します。
 
MSCエウリビアで使用されるエンジンは、従来の燃料と比較してCO2排出量を最大25%削減します。今後、LNGエネルギーが更に採用されれば、脱炭素社会の実現も可能になります。MSCクルーズでは今後も最新のテクノロジーを導入し、環境に配慮した取り組みを推し進めます。
 
さらにMSCクルーズは、LNGを動力源とする固体酸化物形燃料電池(SOFC)の共同研究を発表しました。このプロジェクトには、MSCクルーズ、アトランティック社、およびエネルギーとテクノロジー業界をリードする会社が参加します。
 
MSCクルーズは総額30億ユーロを超える投資計画を行い、今後新たに3隻のLNG船を造船する予定です。このプロジェクトの第1隻目にあたるMSCエウローパは、現在サンナゼール(フランス)で建設中であり2022年10月に就航予定、そして3隻目の船の建設は2023年初頭に開始される予定です。
 

MSCエウリビアに搭載される環境技術:
 
エンジンと燃料:

  • Wartsila製 (12V及び16V) エンジン4基は、液化天然ガス(LNG)又は、0.1%の硫黄海洋ガス油(MGO)で稼働し、排気ガス洗浄システムが不要となる
排出の軽減:
  • 硫黄海洋ガス油(MGO)船が稼働する際、SCRシステムを導入し窒素酸化物を最大90%削減 (LNG稼働時も同様の削減)
  • 陸上電力供給システムが導入されることで陸上電力からの電力受給が可能となり、停泊時のエンジン使用を限定することでCO2の排出量を大幅削減
排水管理:
  • 国際海事機関(IMO)の定めるMEPC 227(64) Resolution に準ずる高性能廃水処理システムを導入し、廃水を世界水準を超える高品質な水へと処理
  • バラスト水処理システムでは、バラスト水を通じて水生生物が運ばれないために厳しい水処理システムを採用
海洋生物の保護:
  • 放射騒音管理システムの導入、船体、エンジンルームのデザインにより、海洋性哺乳類を中心とする海洋生物への音響による影響を低減
エネルギー使用の効率化:
  • 今後建造されるすべての新造船には省エネ技術を搭載し、エネルギー利用の最適化を実現。スマート換気技術として船内の温暖なスペースから熱を回収し、必要なスペースに効率よく熱を再分配する次世代空調システム、さらにスマートマネージメントシステムによるLED照明を採用し、エネルギー使用量を削減します。また、造船所とのパートナーシップにより、全ての新造船にはリモートエネルギーモニタリング・分析システムを採用し、陸側より運航効率をリアルタイムで最適化します。