砂漠を征服する自然
MSCクルーズのドバイ、アブダビ、インドクルーズで見逃せない寄港地のひとつが、オマーンの首都マスカットです。この国は、カーブース・ビン・サイード現国王が父である王に対しクーデタを起こすまでは、マスカット・オマーン土侯国と呼ばれていました。
サラーラはオマーン南西部にあるドファール地域の主要都市です。 雨季のモンスーンの雨が潤す緑豊かな都市環境の中で、ヤシの木やボスウェリア・サクラの木を見かけます。ボスウェリア・サクラからは、古代のエジプト人以来珍重されている最も上質な香が作られます。
客船を降り、サラーラを訪れるとすぐにその歴史的、芸術的豊かさに驚かされることになります。 サラーラから少し離れた場所に、ホール ルーリ の古代都市サムフラムの遺跡があります。この地への寄港地観光では、シバの女王の夏の宮殿を訪れることができます。
現在ユネスコの世界遺産として保護されているオマーンの多くの遺跡の一つですが、かつては香を輸出する主要な港の一つでした。 この地域には、他にもアル=バリード遺跡、シスル/ウバールの遺跡と壁画 、サラーラの北25kmほどの場所にあるナジド地域のワディ ダウカ などユネスコ世界遺産に登録されている遺跡が数多くあります。
オマーンの考古学的遺産と、豊かな生き物、特にこの土地を飛び回り巣を作る鳥類の種類の豊富さが相まり、サラーラは「アラビア海の花嫁」の名を得ています。 この地域の最も魅力的な城の一つを見るには、タカへの 寄港地観光を選びましょう。サラーラから33kmの場所にあるのが、19世紀の族長アリ・ビン・タマン・アル・マシャーニが建てた邸宅です。現在はオマーン文化の博物館になっています。