魅力的なカリスマ性
あまり東欧らしくない国、ルーマニア。 貧しい国というイメージはまだ払拭できていませんが、この国を見逃すことはできません。興味深い見どころにあふれるこの国は、絵のように美しい街や中世からの伝統を大切に引き継いでいる集落が数多く点在します。交通も至便なので、これらの街を楽しく探訪できます。
ルーマニア人は、バルカンの民族特性を持っていますが、どちらかというと古代ローマ人を祖先とし、ラテン人の血を引くことを誇示する傾向があります。
ルーマニアを訪れるクルーズでは、地中海沿岸の港湾都市、コンスタンツァに寄港します。
ルーマニアの首都、ブカレストは、初めて訪れると少し違和感を覚えるかもしれません。近年の悲劇的な歴史が、共産党政権時代のチェントルル・チヴィクの街並みに、今もなお色濃く残されています。とはいえ、かつての優雅な街並みも一部垣間見ることができます。
ルーマニアの休日でぜひ訪れたい名所は、トランシルバニアです。山岳地帯にあるヨーロッパ随一の風光明媚なこの古都は、多種多様な民族が住み、独特な街並みを生み出しています。 この地方の中心都市、ブラショヴ、シビウ、シギショアラは、ザクセン人(ドイツ人)の入植者によって作られた街で、今では、ハンガリー人やローマ(ジプシー)人も数多く住んでいます。
国境付近のバナト地方にある多民族都市ティミショアラは、ルーマニアで最も西欧的な街で、1989年にルーマニア革命の発端となる市民蜂起の勃発した地としても知られています。